『日本経済新聞』を読んでいきます。
個人的に理解できない用語などを中心に記録します。
1 リバースメンタリング
NECは5日、若い世代が年配者の先生役となる研修「リバースメンタリング(RM)」を初めて実施(2024年7月6日)
リバースメンタリングは、若手社員が先輩社員に助言などを行う教育支援・人材育成制度です。先輩社員よりも若手社員が詳しいこと(IT関係のスキル)などがその対象となります。
メリットとしては、若手社員と先輩社員とのコミュニケーションが活発になること、若手社員のモチベーションや会社へのエンゲージメントの向上が見込まれること、先輩社員のリスキリングとなること、両者が新しい価値観やメソッドを共有できることなどの点があります。
そのためには、若手社員の(業務的・心理的)負担を考慮すること、若手社員・先輩社員それぞれが相手を尊重すること、社内における評価制度へ組み込むことなどが必要となります。
2 CBT
全国学力・学習状況調査について、文部科学省が2027年度かパソコンを利用した試験(CBT)への全面移行検討(2024年7月6日)
CBT (Computer Based Testing)はコンピューターを使用して実施する試験のことで、コンピューターのディスプレイに映し出される問いに対して、キーボードやマウスによって回答します。
これには、従来の紙によるテストと同様に設定された試験会場で監督官の監視のもとテストを受ける「テストセンター型」と、受験者の自宅などでテストを受けることができる「自宅型」とがあります。なお、後者の場合はIBT(Internet Based Testing)と呼ぶこともあります。
3 EBPM
EBPM言うはやすし行うは難し(2024年7月9日)
「証拠に基づく政策立案」(Evidence-based Policy Making:EBPM)とは、合理的根拠(エビデンス)に基づき、政策目的を明確化したうえで行います。
政府においても、EBPMが政策評価に必要な思考ツールとして位置付け、予算要求や政策評価、規制、税制改正、人材育成などの分野において、EBPMの推進に取り組んでいます。
具体的にはエビデンスによる課題の抽出、ロジックモデル(論理を図式化したもの)による政策の妥当性の検証、さらにエビデンスによる政策の検証が必要となります。
4 地方創生DAO
各地で広がる地方創生DAO(2024年7月9日)
自立分散型組織(Decentralized Autonomous Organization:DAO)は、ブロックチェーン技術をもとにして中央集権的な管理を排して運営・管理される組織のことです。
DAOにはその組織の管理者が存在せず、ガバナンストークンを持つ者であれば誰でも参加できること、その全員が平等であること、意思決定が極めて公平で高い透明性を有することなどの特徴があります。
このDAOの仕組みを地方創生のために取り入れたのが、地方創生DAOです。
投票や資金の調達などDAOの特徴を取り入れることにより、グローバルなコミュニティの形成のほか、透明性やオープンな意思決定を実現することができ、さらにその地域外からの資金調達も可能となります。
設立方法としては、まず目的を明確にすること、確固としたルールを作成すること、構成員の役割を明確にすること、トークンを発行して資金調達を行うことなどが必要となります。
5 IBD
モーフィックは慢性の炎症や潰瘍により下痢や腹痛が生じる炎症性腸疾患(IBD)向けの薬の開発を進めている(2024年7月9日)
炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)は、消化管の粘膜に炎症が生じる疾患で、潰瘍性大腸炎とクローン病の2つを指します。
人間の体に備わっている免疫システムの異常が原因で、腸に過剰な炎症ができるものです。
その症状には、慢性的な腹痛、下痢、発熱、血便などがあり、患者さんの多くは10代から30代のうちに発症することが多いようです。
いずれも原因が特定されていない非特異性腸炎で、厚生労働省の特定疾患(俗にいう難病)に指定されており、合計で30万人の患者さんがいるそうです。
つづきます。
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