JavaScript で配列 4

 今回は多次元配列の復習をかねて、for ~ of 文を学びます。これは配列からの値の取得に特化したものです。


1 for ~ of 文

 まずは 書式です。

書式

 これは配列から要素を取り出して、変数に代入して何らかの処理を繰り返すものです。

 簡単な例を見てみましょう。

for ~ of 文

 とてもシンプルですね。
 まず、変数 sw を宣言し、配列として要素を記述します。
 そして for ~ of 文で、変数 sw から順番に要素を取り出して変数 title に代入、次いでdocument.write を実行、それを要素がなくなるまで繰り返します。
 write メソッドの対象が title であるため、各要素がリスト形式で出力されたのです。


2 for ~ of 文を多次元配列に

 前回学んだ多次元配列を表形式で出力するのに、for ~ of 文を使用してみましょう。

 前回のコードを示します。
 なお、順位の部分は説明が煩雑になるので省略しています。

 これを for ~ of 文をつかったコードに置き換えてみます。

 なお、これは for 文の部分のみです。

多次元配列の要素をテーブル形式で表示
市・区人口(万人)都道府県

 同じように表示できました。

 説明のため、<tr> と </tr> を出力する部分を省略してみます。

 ここでは、新たに 変数 ppl_i と変数 ppl_j を用意しています。

 まず ① 外側の for ~ of 文の1巡目において、変数 ppl からその要素である配列「特別区, 979, 東京都」が取り出され、変数 ppl_i に代入されます。
 次に ② 内側の for ~ of 文の1巡目において、変数 ppl_i からその要素である「特別区」が取り出され、変数 ppl_j に代入されます。最後に その変数 ppl_j が出力され、「特別区」と表示されます。

 そして、② 内側の for ~ of 文で繰り返し処理が行われ、変数 ppl_j に順次「979」「特別区」が代入され、出力されます。
 そのデータはそれぞれ、<td> と </td> に囲まれていて、さらにこの3つのデータは <tr> と </tr> に囲まれているため、表形式の行となって出力されるわけです。

 さらにこのプロセスが、 ① 外側の for ~ of 文により繰り返され、データを表形式で10行分出力することになります。


3 次回

 前回が複雑だった分、今回は復習をかねて簡単にしてみました。次回は、コレクションの一つである「連想配列」に挑戦します。

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