ファミマ、ＥＣ再参入（２０２５年２月２７日　日本経済新聞１７面）

　コンビニエンスストアのファミリーマートが、７年ぶりに電子商取引（ＥＣ）に再参入する。食品だけでなく、衣料品や日用品、雑貨などがその対象だが、ローソンも３月にサイトを開設する予定である。その背景には、人手不足のほかに、アマゾンなどＥＣの利用が広がっていること、コンビニの店舗数が飽和状態であり新規出店の余地がなくなってきていることがある。

　コンビニエンスストアがＥＣに進出するということは、これまでのコンビニ小売りの業態を縮小することになるのでしょうか。
　従来のコンビニは比較的近くにあり手軽、安価などというメリットがありましたが、手軽という点についてはＥＣの利用拡大により、さらに、安価という点については円安による商品値上げにより、そのメリットが失われつつありますね。
　また、ドラッグストア業態の店舗がいわゆるスーパーマーケットの商品を揃えつつあることから、小売り業界の競争も激化していることも背景にあるのではないでしょうか。
　しかし、運送業界においても２０２５年問題に代表されるように人手不足が深刻化しているため、ＥＣが小売りの「逃げ場」になるとはとても思えません。