JavaScript で変数3

 今回は定数と文字列について再確認します。


1 定数

 まずは定数というものを確認します。

てすと

 円周率は3.14です。
 ところが間違って下記のようにしてしまったら、どうなるのでしょうか。

てすと

 上記の例では間違ってpai2 という定数に「3」という数値を入力してしまっています。
 このようなことを防止するためには下記のような方法があります。

てすと

 何も出てきません・・・。
 このように const で宣言され「3.14」という値をもっている変数 pai3 に、新たな値「3」を入力しようとしてもエラーとなります。
 このように後からその値を変更できない変数を定数といいます。
 そして、宣言のときに値を設定しなかった場合もエラーとなります。


2 文字列はオブジェクト?

 文字列はビルトインオブジェクトである、String というオブジェクトとして扱えるとのこと。つまり、文字列を自動的に String オブジェクトに変換する仕掛けがあるそうです。
 ところで、オブジェクトとは何だったでしょうか?
 メソッドを実行したり、プロパティの値を参照することができるものでしたね。


3 String オブジェクトのメソッド

 早速、この String で試してみましょう。

てすと

 toUpperCase というメソッドにより、「Goodmorning」が「GOODMORNING」になりました。
 変数 a に「Goodmorning」を代入し、その a に toUpperCase というメソッドを使い、その結果を b に代入しています。


 String オブジェクトには、ほかにもメソッドがありますので試してみましょう。

てすと

 今度は逆に、toLowerrCase というメソッドにより、「GOODEVENING」が「goodevening」になりました。


 さらにもうひとつ。指定した1文字を抜き出すメソッドです。

てすと

 CharAt メソッドは引数が必要でカッコ内にその位置を指定します。(0文字目からカウントするルールです。)
 文字列「あいうえお」に適用し、結果として0文字目の「」が、4文字目の「」がそれぞれ出力されました。
 なお、意外かもしれませんが、この文字列の操作は実務では結構使うと思います。


4 String オブジェクトのプロパティ

 最後にプロパティも取得してみましょう。文字列の数を取得します。

てすと

 上3行の例で、文字列「あいうえお」は5文字ですね。
 この「あいうえお」を h に代入し、その文字列の長さを length プロパティで取得して i に代入、その i を表示しています。

 下3行の例ではちょっとひねってみました。
 見た目では、ひらがな5文字、記号(アンダーバー)1文字、数字5文字に見えますが、よく見ると「こ」と「 _ 」との間、そして「 _ 」と「 1 」との間にスペースがそれぞれあります。
 このプロパティでは、その「スペース」も文字としてカウントされ、「13」という結果が出力されているということですね。


5 次回

 さて、次回からはプログラムが何かを判断するための手法を学びます。

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