好採算の生鮮ＭＤシステムはイオン系企業開拓

　販売状況に合わせた商品調達により魅力ある売場作りを実現する、そして、小売・量販店と取引先との間で受発注情報をリアルタイムに共有するのが「生鮮ＭＤシステム」です。特に、生鮮青果物は工場で作られる製品と違い、計画通りに出荷することは難しいことなどから、このシステムに有用性あります。（イーサポートリンクＨＰより）
　ＭＤ（merchandising）とは、消費者のニーズに合わせた商品を、適切な価格、数量、タイミング、場所で流通させるものです。
　加えて、視覚、展示方法、天候、色、商品ごとの関係性、グルーピングまでをも勘案する考え方もあります。

加工油脂はパーム油価格上昇で販価上がる

　アブラヤシ（パーム椰子）からとれる油がパームオイルで、カロテンを多く含むので赤橙色をしていますが、精製したものは淡黄色であり、マーガリン、即席麺・スナック菓子・惣菜などの揚げ油、炒め物などの調理用油に使われます。（日清オイリオＨＰより）
　日本における油脂の供給量の割合は２０２１年において、なたね油３８％、パーム油２７％、大豆油１８％となっています。
　パーム油を使うメリットとしては、食品がなめらかな口当たりになることのほか、揚げ油であっても比較的軽い食感を作り出せることなどです。
　デメリットとしては、熱帯雨林を伐採してアブラヤシの農場を経営している点、それが森林火災を誘発している実態がある点から、環境への影響が懸念されていることです。

システムはＧＭＳ向けセキュリティが伸長

　ＧＭＳ（General Merchandise Store）」は、いわゆる総合スーパーであり日常的な商品を幅広く取り扱っている、セルフサービス形式の大規模小売店です。
　商品としては、食料品、雑貨などの日用品だけでなく、衣料品、家電、家具など幅広い商品を取り扱っています。
　この業態のメリットは、いわゆる「まとめ買い」に対応できていることでしたが、近年のネットショッピングの普及やコンビニエンスストアの台頭などにより、その存在意義に変化がもたらされています。
　具体的にはイオン、イトーヨーカ堂、コストコなどのほか、いわゆる百貨店も該当します。

自社ＥＣでの販売などシナジー狙う

　ＥＣ（Electronic Commerce）とは、インターネット上でモノやサービスを売買する取引全般を指し、１９９０年代後半にサービスが開始されて以来、スマートフォンなど身近なＩＴ端末の普及や共働き世帯の増加といった社会構造の変化と共に、多くの人にとって日常的な取引形態となっています。（内閣府ＨＰより）
　物販系のＢｔｏＣ市場は、２０１３年においてはおよそ６兆円だったのに対し、２０２２年においてはおよそ１４兆円となっており、そのＥＣ化率もおよそ４％だったのに対し９％となっています。

店頭サイネージは小売りでの導入進み今期中１万台突破の見通し

　店頭デジタルサイネージとは、商業施設などの店舗の入口、店前に設置されているデジタル形式の看板または広告です。なお「signage」とは、指示や警告のための文字、記号、信号、表記、看板標識をいうそうです。
　ペーパーレス化の推進にもつながっていて「消費者起点のビジネス」という強みをさらに強化するものと位置付けています。（食品新聞の伊藤忠食品の報道より）
　メリットとしては、最新の情報を複数のディスプレイでリアルタイムに表示できることですが、デメリットとしては、機器の導入コスト・運用コストがかかること、機器である以上電源が必要であり故障する可能性があることなどがあります。

インドネシアでハラル認証取得

　ハラール認証とは「イスラームで禁じられるもの」「ハラームなもの」が、製品やサービスに含まれていないことを客観的な証拠をもって確認し、認証する仕組みです。（日本ハラール協会ＨＰより）
　この認証があれば、ムスリムが自分でその商品の成分などを調べなくても、ムスリムにとって「安心・安全な製品」だということがわかるため、購入する際の判断材料となります。また、輸出をする際に必須とする国もあることから、この認証が必要な場合もあります。
　なお、認証のメリットとしては、イスラム諸国への輸出がしやすくなることやムスリムへのアピールになることがありますが、デメリットとしては、この認証には費用がかかることや、逆に認証があることによってムスリム以外のお客様がその製品などを敬遠してしまう可能性があることなどです。

韓国コスメはビーガンコスメの取り扱い開始

　ヴィーガンコスメとは、ヴィーガンの考えに沿って製造されたコスメを指し、動物を由来とする成分を全く使用していないことのほか、動物を使う実験を行っていないことなどが条件となります。
　なお、ヴィーガン（vegan）はベジタリアン（vegetarian）と違い、卵や乳製品などあらゆる動物由来の食物も避ける人のことです。
　デメリットとしては、価格が高い傾向にあること、植物アレルギーのある人は使用が限られる可能性があることなどがあります。