『会社四季報 2024年 3集 夏号』を読む 11(オリゴマー、エッジAI、MLCC、ジルコニウム、アセチレンガス、ファインケミカル)

『会社四季報 2024年3集 夏号』を読んでいきます。
 個人的に理解できない用語などを中心に記録します。


1 東亞合成(4045)

電子材料の需要回復しオリゴマーが底打ち

 モノマーはポリマー(プラスチック)の最小単位物質であり、単一という意味合いです。そして、オリゴマーは少数のモノマーが結合した重合体のことで、多数のモノマーが結合した状態がポリマーです。
 オリゴマーはポリマーほど大きくなく高分子にはない特徴があり、反応の中間体としても有効な物質です。
 その特性から、添加剤や改質材として使用することができます。


2 ニューラルグループ(4056)

主力のエッジAI活用サービスが営業管理体制の構築完了

 エッジAIはネットワークの端末のデバイスに直接組み込まれているAIであり、常時ネット接続されていなくてもそのAIによるデータ処理を行うことができるものです。
 メリットとしては、通信速度の遅延やデータ送信に要する時間がなく高速な処理を実現できること、通信量が少ないため通信の帯域を占有せず低コストなこと、常時通信しないためセキュリティが向上することなどがあります。
 デメリットとしてはデバイスに組み込むことができるAIの性能が限られるため、大量のデータ処理についてはクラウド形式のAIが優位です。
 エッジAIはその特性から、即時の判断が必要な自動運転や、現場での素早い判断が必要な産業用ロボットへの適用が有効とされています。
 ただし、一般的にはエッジAIとクラウドAIは併用されているものが多いようです。


3 堺化学工業(4078)

電子材料はMLCC向け誘電体が牽引して復調

 積層セラミックコンデンサ(Multi Layered Ceramic Capacitor:MLCC)とは、セラミックを用い、誘電体と電極とを多数積み重ねたものです。
 高周波での性能がよく小型で大容量を実現できるため、電子回路に多く使用されていて低発熱などのメリットもあります。


4 第一稀元素化学工業(4082)

ベトナムのジルコニウム生産工場

 ジルコニウム化合物は、製法や結合する物質、結晶構造によって異なる特性を持つことから、現代社会になくてはならない「無限の可能性を秘めた期待の素材」として注目されています。(第一稀元素化学工業HPより)
 その化合物は耐食性や耐熱性に優れるだけでなく吸着性能もあることから、電子材料や歯科材料、触媒、表面処理などに利用されます。


5 高圧ガス工業(4097)

溶解アセチレン

 アセチレンガスはカーバイドと水の反応により発生します。そしてアセチレンと酸素の混合ガスを燃焼させ、鉄鋼製品を溶接・溶断します。(高圧ガス工業HPより)
 アセチレンガスは可燃性のガスのうち最も高温で燃焼するため、金属の溶接や溶断加工に使われています。プロパンガスの火炎温度が2,600度なのに対しアセチレンガスは3,330度です。
 なお、金属の加工においてはレーザー加工などの技術変革があり、現在は最盛期の1/3の生産量です。


6 四国化成ホールディングス(4099)

ファインケミカルは市況が戻る

 ファインケミカル(fine chemical)は、生成された単一の化学物質、または化学製品のことをいいます。一般的には多品種少量生産で加工度及び付加価値が高いものが多く、その反対に大量に生産されたものをバルクケミカルといいます。
 医薬品、農薬、合成染料、塗料、香料、化粧品、洗剤などがあります。


 つづきます。

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