脱炭素に向けた夢のような施設だが、ＤＡＣには大きな課題がある（２０２４年７月１０日）

　直接空気回収技術（Direct Air Capture：ＤＡＣ）は、直接、大気から二酸化炭素を分離して回収する技術です。
　具体的には吸着材や分離膜などを利用して、大気中に存在する低濃度の二酸化炭素を分離・回収し、安定した地中に貯留したり化学製品などの原料として利用するなどします。
　ＤＡＣの課題としては、回収可能な二酸化炭素がわずかであること、二酸化炭素の回収に大量のエネルギーを消費してしかもそのエネルギーがカーボンフリーに限られること、回収した二酸化炭素をどこに貯留するかということなどがあります。

サイゼリヤの９〜５月、純利益２倍　優待廃止と増配を発表（２０２４年７月１０日）

　株主優待とは、企業が自社の株を所有する者（株主）に対して、商品やサービスなどを提供する制度です。
　一般的に株主優待制度が適用されるには、「権利確定日」において株主である必要があります。つまり、ある一定の期日にその企業の株式を保有している必要がありますが、優待を受ける時点で必ずしも保有している必要はありません。
　優待の対象については、必ずしも自社の商品やサービスだけではなく、カタログギフトのように株主が選択できるものや、クオカードなどの商品券の企業もあります。
　株主優待を目的として株式を保有するリスクとしては、株主優待の廃止により株価が下落する可能性があること、グローバル化により外国人が株式を保有しても優待のメリットを享受できないため、企業側が株主優待を廃止する傾向にあることなどです。

フィルム製剤、米国展開へ　医療麻薬オピオイド拮抗薬（２０２４年７月１１日）

　オピオイドとは、中枢神経や末梢神経にある特異的受容体（オピオイド受容体）への結合によりモルヒネに似た作用を示す物質の総称であり、一般的には「麻薬性鎮痛薬」を指すことばです。
　痛みの緩和のためにに使われますが、過度の幸福感がもたらされるため依存症となる恐れがあり、さらに大量摂取により呼吸停止となることがあります。
　また、拮抗薬とは、細胞の受容体に結合することにより、本来結合するはずだった物質の働きを阻害する薬のことです。ブロッカーと呼ばれることもあります。

ベトナム車市場 回復鈍く　工場稼働率４割どまり（２０２４年７月１３日）

　ベトナムにおける２０２３年の自動車の新車販売台数はおよそ４０万台と推計されており、前年のおよそ５０万台から減少しました。
　主要なブランド・メーカー別では、ヒュンダイ・タインコンが６７千台、トヨタが５７千台、タコ・起亜が４１千台です。シェアは、ヒュンダイ・ダイコンが２０％、トヨタが１７％、タコ・起亜が１２％となっています。
　乗用車の車種別では、エクスパンダー（三菱）２０千台、アクセント（ヒュンダイ・タインコン）１７千台、ＣＸ－５（タコ・マツダ）が１７千台、レンジャー（フォード）１６千台、ヴォイス（トヨタ）１４千台となっています。

株価チャートでは、いったんの天井を示唆する「離れ小島」が現れ（２０２４年７月１３日）

　離れ小島（island reversal）とは、株式のチャート（ローソク足）で、離れた場所にまるで小島のように存在している部分をいいます。
　チャートで上方（価格が高い部分）に存在したら天井のサイン、下方（価格が低い）に存在したら底打ちであるといわれていますが、いずれにしても相場の転換点を表す動きとして認識されることが多い形です。