株式投資の教科書として有名な『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読んでみました。
1 本書について
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>
バートン・マルキール 著
日経BP 日本経済新聞出版
2023年5月26日
512ページ
- 第1部 株式と価値
- 第2部 プロの投資家の成績表
- 第3部 新しい投資テクノロジー
- 第4部 ウォール街の歩き方の手引
2 内容
第4部 ウォール街の歩き方の手引
第12章 財産の健康管理のための10カ条
(第1条 元手を蓄えよ)
- 財産を増やす原動力はあなたの「貯蓄」である。
- 継続性のある貯蓄計画がなければ、たとえ投資で5%、10%、15%を稼いでもほとんど意味がない。
- 若いうちに貯蓄を始める。貯蓄はどのタイミングで始めるかではなく、今すぐ始めることの「時間価値」のほうが重要
- 惨めなことは、蓄えを使い果たした後も生き続けなければならないこと
貯蓄がまず第一。
これは投資の教科書において、冒頭に書いてあるのは当然ですね。
(第2条 現金と保険で万一に備えよ)
- 人生の破綻に備えるために、現金を持ち適切な保険に加入しておくことが不可欠
投資はいわゆる余裕資金でやりなさいという言葉と同義です。
なにかあったときに、それに対応する資金がないと投資を継続することはできません。
(第3条 現預金でもインフレ・ヘッジ)
- 仮に預金金利が2%であっても、インフレが年2%以上になれば、その差だけ購買力、すなわち保有するお金の価値が目減りする。
(第4条 節税対策と年金制度の活用)
- あらゆるチャンスを利用して免税措置などを活用する。
こちらが強調されているのは本書の特色ですね。
いくらリターンがあっても、税金を支払うことによってそれが目減りしてしまうのはとても残念ですし、目標とするリターンについても税金のことを考えていなければ計算違いになってしまいます。
(第5条 運用目標をはっきりさせる)
- 自分はどこまでリスクを取るべきか、どんなタイプの投資の組み合わせが最適なのかを認識する。
- 人生のどの局面に立っているかによって、取れるリスクの大きさは決まってくる。
- 投資のリスク許容度:株式市場が暴落したとき、自分はそれをどういうふうに受け止めたか?
元気な20代とリタイヤが目前の50代とでは、取ることのできるリスクに大きな違いがあります。
市場が低迷しても20代であれば回復を待つことができますが、50代は回復期間を確保することができずに、暴落により目減りした資産を取り崩す生活に入ることになります。
(第6条 マイホームの活用)
- 不動産は最も強力なインフレ・ヘッジ
- REIT:不動産投資のリターンは株式や他の資産クラスとの相関があまり高くない。
しかし、マイホームについてはアメリカの堅牢な住宅を念頭にしているとしか思えません。
(第7条 債券市場に注目)
- 債権は株式リターンとの相関度が低く、大きなリスク分散効果が得られる。
ただし、時代によってこの相関度に変化があり、近年では相関度が高くなっているという意見もあります。
(第8条 金、ダイヤ、書画骨董、コレクター・アイテム)
- 金価格の変動はすべての金融資産との相関が非常に低い。
- リターンの相関が低いので、ポートフォリオ全体のリスクは低下する。
(第9条 投資にかかるコストに目を配る)
- ファンドの世界では支払うコストを節約した分、リターンが増える。
これはインデックスファンドで顕著ですね。
ただし、実際にかかったコストは実績の報告書を参照する必要があります。
(第10条 分散投資が大原則)
- それぞれの資産クラスに投資する時にも、なるべく多くの銘柄に分散投資する。
これは意外に盲点かもしれません。国内債券だけでなく先進国債権にも投資するといった具合でしょうか。
しかし「金」の場合もそうすべきでしょうか? まさか「銀」にも投資?
第13章 インフレと金融資産のリターン
(何がリターンを決めるのか)
- 非常に長い期間で見た株式投資の平均リターンは、配当利回りと配当の成長率でもたらされる。
- ただし、投資期間が1年間あるいは数年間の時は、株価配当倍率あるいは株価収益率の変化である。
- 株式は原理的にインフレ・ヘッジが効いており、利益や配当額もインフレに歩調を合わせて増加する。
たしかに企業は製品・サービスの値上げをして、それが物価の上昇となるわけですから、株価にはその上昇分が含まれると考えるのは理にかなっています。
(時代区分でみた金融資産のリターン)
- 安寧の時代、受難の時代、豊穣の時代、失望の時代があった。
- 今後は2009年から2022年にかけて株式や債権が享受したような、2桁のリターンを期待することは、当分の間、困難だろう。
第14章 投資家のライフサイクルと投資戦略
(リスク許容度)
- 投資戦略は投資家のライフサイクルに照らして無理のないものでなくてはならない。
- 最も重要な意思決定は「アセット・ミックス」をいかにバランスのとれたものにするかという決定
(リスクとリターンとは正比例する)
- ただ飯などどこにもない。
(リスクは投資期間に依存する)
- 株式を長期間保有し価格変動があっても持ち続ければ、リスクの全部ではないが、かなりの部分を減らすことができる。
これが第9章にあった「システマティック・リスク」を減らすための方策ですね。
ただし、株式市場全体が長い目で見て右肩上がりであるという前提ですが。
(ドル・コスト平均法)
- ドル・コスト平均法:一定の金額を毎月もしくは毎4半期に、長期間にわたり同じ投資対象、例えばインデックス・ファンドを等額ずつ買い続ける投資方法
- 新聞の金融欄が恐ろしいニュースであふれても悲観一色になっても自動継続投資プランを中断しない。
- でないと、バーゲン価格で追加の株が入手できるという、このアプローチの最大のメリットを放棄することになる。
そして長期分散投資における、市場全体の暴落時におけるメリットがこちら。
暴落した株式を低価格で購入できることです。
そのためには、悲観に負けずバーゲンセール中の株を購入する必要があります。
(リバランス)
- リバランス:異なるアセット・クラスに投下されている資金割合を、年齢やリスク選好、あるいはリスク許容度に最もふさわしい割合に調整すること
- たとえば、株式と債権の割合を決めておき、株式の割合が高くなれば株式を一部売却し債権を追加購入し、株式の割合が低くなれば債権を一部売却し株式を追加購入する。
- 自動的に株式を「安く買って、高く売る」指令を出してくれる「魔法使い」のようなもの
株式と現金との間で行う「カウチポテト・ポートフォリオ」と同じ考え方ですね。
これは株式と現金とを同額にするという目標で株式を売買するというもので、株式の割合が5割を超えれば売り、5割を下回れば買うというアプローチです。
ただし、売買手数料を考えれば、株式が5割を下回った時だけ購入するのもいいかもしれませんね。
株式が5割を下回った時は、株価が下がった時か貯金が増えた時ですから。
(リスク選好)
- リスク許容度とは別
- 株式市場が暴落した時、安眠できたか?
- 望ましい資産ミックスを考える際、主観的な要素も大いに関係してくる。
これは投資家個人の資産状況と性格によって大いに異なりますね。
上の例でいえば3割でないと眠れない方もいらっしゃるでしょう。
ただし、株式が1割だとインフレ負けの懸念から逆に眠れなくなるかも。
(分散投資)
- ほとんどの個人投資家は十分に分散投資するに足るだけの資金力を持っていないので、幅広く分散投資された市場インデックス・ファンドをお勧めする。
- 月々の積み立てによって徐々に増えていくのだから、この場合は投資信託が最適
(定年後の資産運用の管理)
- これまで4%ルールを使うことを勧めてきた。
- しかし今後は4%でなく3.5%に減らした方が安心できるだろう。
- 年平均5%のリターンがあるとすれば、1.5%のインフレが進行したとしても3.5%を取り崩し生活費に充てることで、資産が減ることはない。
この先の株式市場について筆者は、これまでのような上昇は見込めないという考えを持っていて、取り崩しの割合を従来より下げなければならないのでは、といいます。
第15章 ウォール街に打ち勝つための三つのアプローチ
(第一のアブローチ 思考停止型の歩き方)
- 基準指数は広範で包括的なものがよい。
- S&P500ではなく、ラッセル3000、ウィルシャー5000、MSCIブロードUSインデックスのほうを勧めたい。
- 総じて小型株のパフォーマンスが大型株を上回ってきた。成長サイクルの初期の段階にあるダイナミックな小型企業も多く含まれている。
ラッセル3000はアメリカの大型株、中型株、小型株のすべてが組み入れられているそうで、投資可能な全株式の98%(時価総額ベース)がカバーできるといいます。
しかし、小型株については上記のようなメリットはあるものの、会社がうまくいかない可能性も大いにあるはずで、トータルとしてはどうなるのでしょうか。
また近年は、特にテック企業をみていると「勝者総取り」(Winner Takes All.)の傾向が強いので、中型株・小型株を組み入れるメリットはいかほどのものでしょうか?
(第二のアプローチ 手作り型の歩き方)
- 5年間は1株あたり利益が市場平均を上回る成長を期待できる銘柄
- 企業のファンダメンタル価値が正当化できる価格の銘柄
- 確固たる成長と見通しのある銘柄
- なるべく売買の頻度を減らす
情報を集めたりそれを分析したりするのが楽しい人は、こちらのほうがいいかもしれませんね。
そうでなくては新聞の経済面も読まなくなるでしょうし。
(第三のアブローチ 専門家任せの歩き方)
- 投資アドバイザー
以上です。
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